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卒業式から現在、そして明日。

去る25日。
早稲田大学、無事に卒業出来ました。
第二文学部に5年間通い、文学士の学位を得ました。
二文は入りやすいし、学費も安いし、出たら一文と同じ「文学士」です。
お得ー。
受験生は二文を選んだ方がいいですよー。バカだけど早稲田ヅラできちゃうし。
ってもうないんですね。二文。。。

しかし、本当にこころから入りたい大学に入ることが出来、本当にこころから出たいと願っただけに、この卒業は嬉しかった。
ここで知り合えた先輩、後輩、そして同期。本当にいろいろとありがとうございました。まあこれからも長く続いて腐れ縁になっていくんだろうから特に感慨もないけれど。

ただ、早稲田の街や高田馬場周辺はもうあまり来ることもないので卒業式の日はそこら中、一人で歩いてみました。ノスタルジックな気分に浸りながら。


で、卒業式の写真もあるんですが、ここんとこ新生活に向けてゴタゴタしてて写真取り込んでないので、また取り込んだらアップすることもあるでしょう。



で、いま現在。
卒業式以降、新居である寮への引っ越しでゴタゴタ。
やっと部屋も形になり、落ち着いてきました。
つーか、寮がいろいろ神すぎてとっても居心地よかですばい。
六畳もある部屋に誰も来ない感じ。
これを一人暮らしというのだな。

最近はちゃんと玄関の鍵を閉めることを覚えました。

あと同じ寮生同士は部屋の行き来認められてるみたいで、同期集まって麻雀やって、もの凄い負けた。
俺に麻雀を教えてくれた友達を恨むのと同時に、重要なコミュニケーションツールとして同期内で仲良くなれたことは事実なので感謝もします。

で。

明日、とうとう入社式を迎えます。
実はもう配属も、どこかは言えないけど決まっています。

自分なんかが社会人として、それ以上にゲームメーカーの社員として通用するのか不安要素は挙げればきりがない。
正直、緊張するとお腹がぐるぐるする僕としては今からもうぐるぐるしてますが。


そんなこんなで明日から社会に出てきます。
ではまた。
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by jai-guru-deva | 2008-03-31 21:05 | 今日知る現実

10分じゃ分からないTHE BEATLES その6。


ビートルズレヴュー最後です。

今回はオリジナル以外のアルバム、準オリジナルとでも言うべきアルバムたちを見ていきます。
これまでのように書いて行くととても書ききれないので、各アルバムから数曲のみピックアップしてレヴューして行くようにします。


【Yellow Submarine】
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1. Yellow Submarine
2. Hey Bulldog
3. Eleanor Rigby
4. Love You To
5. All Together Now
6. Lucy in the Sky With Diamonds
7. Think for Yourself
8. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
9. With a Little Help from My Friends
10. Baby You're a Rich Man
11. Only a Northern Song
12. All You Need Is Love
13. When I'm Sixty-Four
14. Nowhere Man
15. It's All Too Much

【個人的評価】★★★☆☆
アニメ、イエローサブマリンのサントラ。
そもそもイエローサブマリンが好きじゃないんですが。
曲の並びは中期、サイケ時代のベストと呼んで過言ではない。
リマスターされてあるため、音もクリア。
あとは他では聴けない「Hey Bulldog」という名曲なんかも入ってていいんですが、「Sgt. Pepper's 〜」は「Sgt. Pepper's 〜」のアルバムを通して聴ききたいところ。
アニメはアニメで面白いですよ。やっぱりシュールでわけわかんない話ですけど。

【Magical Mystery Tour】

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1. Magical Mystery Tour
2. Fool on the Hill
3. Flying
4. Blue Jay Way
5. Your Mother Should Know
6. I Am the Walrus
7. Hello Goodbye
8. Strawberry Fields Forever
9. Penny Lane
10. Baby You're a Rich Man
11. All You Need Is Love

【個人的評価】★★★★★
同名映画のサントラ。それに67年のシングル曲(7~11)をくわえたもの。
そのために、 「I Am the Walrus」までと「Hello Goodbye」以降との間のつながりに違和感がある。
この映画こそシュールでわけがわからん。
そして字幕も吹き替えもないのでさらにわからん。
けれども、映像作品としては秀逸。MTVのはしり的存在。また、プロモーションビデオというものを初めてつくった(当時のビートルズは多忙を極め、テレビ番組に出る余裕がなく、ビデオをとって済ませていたことがプロモの最初と言われる)ビートルズらしい、カッコイイ内容。
収録曲の中でピカイチなのはどう言っても 「I Am the Walrus」。
サイケポップなサウンドに、ジョンのナンセンスでシュールな詞、そして歌声。どれをとってもビートルズ史上、ジョン史上最高の曲だと僕は思う。
「Fool on the Hill」の映像でのポールは地味だけどめちゃくちゃカッコイイ。僕の服選びのルーツ。このポール大好き。
「Hello Goodbye」のミリタリールックもカワイイ。また、後半のメンバーの無邪気な様子もすごくいい。

【Past Masters Vol.1】
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1. Love Me Do
2. From Me to You
3. Thank You Girl
4. She Loves You
5. I'll Get You
6. I Want to Hold Your Hand
7. This Boy
8. Komm, Gib Mir Deine Hand
9. Sie Liebt Dich
10. Long Tall Sally
11. I Call Your Name
12. Slow Down
13. Matchbox
14. I Feel Fine
15. She's a Woman
16. Bad Boy
17. Yes It Is
18. I'm Down

【個人的評価】★★★★☆
全オリジナルアルバムがCD化された際にオリジナルアルバムに収録されていない曲やバージョンを集めて編集されたいわば裏ベスト。「パストマスターズ」全2作のうち1作目。62年~65年発表分を収録。
8. Komm, Gib Mir Deine Hand
9. Sie Liebt Dich
はドイツ語だが、「Komm, Gib Mir Deine Hand」は「I Want to Hold Your Hand」の、「Sie Liebt Dich」は「She Loves You」のドイツ語版。
これはビートルズ駆け出しの頃、しばしばハンブルクで営業していたため。
「From Me to You」、「I Want to Hold Your Hand」というアルバムに入っていなかったシングルが収録され、「Long Tall Sally」、「She's a Woman」、「 I'm Down」などの最高にロックしているビートルズが聴ける。特に「 I'm Down」はポールの声、ジョンの肘で弾くキーボードが最高にカッコイイ。

【Past Masters Vol.2】
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1. Day Tripper
2. We Can Work It Out
3. Paperback Writer
4. Rain
5. Lady Madonna
6. Inner Light
7. Hey Jude
8. Revolution
9. Get Back
10. Don't Let Me Down
11. Ballad of John and Yoko
12. Old Brown Shoe
13. Across the Universe
14. Let It Be
15. You Know My Name (Look Up the Number)

【個人的評価】★★★★☆
「パストマスターズ」シリーズ第二弾。66年〜70年のものを収録。
1. Day Tripper
2. We Can Work It Out
3. Paperback Writer
の流れはとてもイイ。
そしてこのアルバムでしか聴けない「Rain」はイギリス的で少しけだるく、秀逸な曲。
余談だが、オアシスの結成当初のバンド名はこの曲から、「レイン」だった。
まさにベスト的な内容。
けれどそれだけに面白味には欠ける。


【The Beatles 1962-1966】
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ディスク:1
1. Love Me Do
2. Please Please Me
3. From Me to You
4. She Loves You
5. I Want to Hold Your Hand
6. All My Loving
7. Can't Buy Me Love
8. Hard Day's Night
9. And I Love Her
10. Eight Days a Week
11. I Feel Fine
12. Ticket to Ride
13. Yesterday
ディスク:2
1. Help!
2. You've Got to Hide Your Love Away
3. We Can Work It Out
4. Day Tripper
5. Drive My Car
6. Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
7. Nowhere Man
8. Michelle
9. In My Life
10. Girl
11. Paperback Writer
12. Eleanor Rigby
13. Yellow Submarine

【個人的評価】★★★☆☆
いわゆる赤盤。アートワークが印象的。赤青揃えるとより印象的。
曲の並びは、もう言うことない、紛いも無くベスト盤です。
ある程度ビートルズを聴き込んでいる人には退屈かと。
これからビートルズ聴こうって人には、やはり赤青聴くと、とりあえずの流れは分かると思う。


【【The Beatles 1967-1970】
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1. Strawberry Fields Forever
2. Penny Lane
3. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
4. With a Little Help from My Friends
5. Lucy in the Sky With Diamonds
6. Day in the Life
7. All You Need Is Love
8. I Am the Walrus
9. Hello Goodbye
10. Fool on the Hill
11. Magical Mystery Tour
12. Lady Madonna
13. Hey Jude
14. Revolution
ディスク:2
1. Back in the U.S.S.R.
2. While My Guitar Gently Weeps
3. Ob-La-Di, Ob-La-Da
4. Get Back
5. Don't Let Me Down
6. Ballad of John and Yoko
7. Old Brown Shoe
8. Here Comes the Sun
9. Come Together
10. Something
11. Octopus's Garden
12. Let It Be
13. Across the Universe
14. Long and Winding Road

【個人的評価】★★★★☆
いわゆる青盤。やはりアートワークがいい。わずか8年で人間こうも変われるんですね。
8年という短い間に、これだけの音楽的進化を果たしたバンドは、やはりビートルズ以外にいないと思う。
また当時の時代の変化の激しさを垣間みれるようでもあって興味深い。


【The Beatles 1】
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1. Love Me Do
2. From Me to You
3. She Loves You
4. I Want to Hold Your Hand
5. Can't Buy Me Love
6. Hard Day's Night
7. I Feel Fine
8. Eight Days a Week
9. Ticket to Ride
10. Help!
11. Yesterday
12. Day Tripper
13. We Can Work It Out
14. Paperback Writer
15. Yellow Submarine
16. Eleanor Rigby
17. Penny Lane
18. All You Need Is Love
19. Hello, Goodbye
20. Lady Madonna
21. Hey Jude
22. Get Back
23. Ballad of John and Yoko
24. Something
25. Come Together
26. Let It Be
27. Long and Winding Road

【個人的評価】★★☆☆☆
シングルで一位をとったものを集めたアルバム。
正直、赤青両盤あれば必要ないです。


【Live at the BBC 】
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35. Love Me Do

【個人的評価】★★★☆☆
1966年、ライブ活動に嫌気がさしたビートルズはスタジオ・ワークに専念するという理由で、一切のライブ活動を停止。その後二度と再開されることはなかった。
この作品はビートルズがライブ活動に意欲的だった62年~65年の間に英BBCで行われたラジオ・セッションからのライヴ音源56曲を収録した2枚組。
ファン向けの作品で、ある程度好きじゃないと楽しめない。
ただ、メンバーのインタビューや、珍しい音源が収録されていて貴重。


【The Beatles Anthology 1〜3】
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【個人的評価】★★★★☆
ビートルズの未発表音源やインタビューなどを収めたファン必携のCD。
もはや音楽ではなく、ドキュメンタリー。
相当好きじゃないとキツい。
というか、これ、ビートルズ研究の参考文献的なもの。
よく、「◯○の別テイクはアンソロジーに収録されてある」なんて解説があるが、これのこと。


【Love】
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1. Because
2. Get Back
3. Glass Onion
4. Eleanor Rigby/Julia (Transition)
5. I Am The Walrus
6. I Want To Hold Your Hand
7. Drive My Car/The Word/What You're Doing
8. Gnik Nus
9. Something/Blue Jay Way (Transition)
10. Being For The Benefit of Mr. Kite!/I Want You (She's So Heavy)/Helter Skelter
11. Help!
12. Blackbird/Yesterday
13. Strawberry Fields Forever
14. Within You Without You/Tomorrow Never Knows
15. Lucy in the Sky With Diamonds
16. Octopus's Garden
17. Lady Madonna
18. Here Comes The Sun/The Inner Light (Transition)
19. Come Together/Dear Prudence/Cry Baby Cry (Transition)
20. Revolution
21. Back In The U.S.S.R.
22. While My Guitar Gently Weeps
23. A Day In The Life
24. Hey Jude
25. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
26. All You Need Is Love

【個人的評価】★★★★☆
『Love』はビートルズの数々の代表曲にプロデューサー、ジョージ・マーティンとその息子のジャイルズがふたたび手を加えた作品。
数々の代表曲が意外なところでつなげられ、意外なところで終わる。
一聴、ファンなら誰でも出来る編集じゃないか、と思うけれど、聴けば聴くほどに、ビートルズを誰よりも良く知り、誰よりも長く共に過ごしたジョージ・マーティンと、その息子で新進気鋭のジャイルズだからこそできる仕事じゃないか、と思い直してくる。
ビートルズがいくら凄いとはいっても、8年しか活動していないのと、すでにとっくに解散しているバンドなのでどうしても食傷気味になることがある。そうした気分を、こうしたリミックス盤などは癒してくれる。まるでビートルズの新曲を聴くかのよう。
賛否両論あるが、僕は好き。
ビートルズにハマり、ちょっと飽きて来たかな、と思ったときが聴きごろ。





といわけで、早足でしたが、この辺で。
思えば友達からのコメントから始まったビートルズレヴュー。おかげさまで、僕にも第63次ビートルズブームがやってきました。
こんなに長引かせる気はなかったけど、ノって来ていっぱい書いてしまった。。。
まだまだ映像作品とか紹介したいものは山ほどあるけれど、きりがないので、またいつかの機会に。

今日(25日)は卒業式です。
これから行ってきまーす。ではまた。
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by jai-guru-deva | 2008-03-24 21:36 | 今日知る音楽

10分じゃ分からないTHE BEATLES その5。


『Abbey Road』1969年
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1. Come Together ジョン
2. Something ジョージ
3. Maxwell's Silver Hammer ポール
4. Oh! Darling ポール
5. Octopus's Garden リンゴ
6. I Want You (She's So Heavy) ジョン
7. Here Comes the Sun ジョージ
8. Because ジョン
9. You Never Give Me Your Money ポール
10. Sun King ジョン
11. Mean Mr. Mustard ジョン
12. Polythene Pam ジョン
13. She Came in Through the Bathroom Window ポール
14. Golden Slumbers ポール
15. Carry That Weight ポール
16. The End ポール
17. Her Majesty ポール

【全体を通して】★★★★☆
オリジナルのリリースとしては次の『Let It Be』のほうが遅く、最後のアルバムは『Let It Be』ということになっているが、録音自体は『Abbey Road』の方が遅く、ビートルズによる事実上最後のアルバム。
『Let It Be』録音時点でメンバー間の仲、連携が破滅し、ビートルズとしての活動がもう無理になっていた状況の中、ポールの「昔のように、昔のようなやりかたで」という希望をプロデューサーのジョージ・マーティンに打診し、「本当に昔のように出来るのならば」ということで作られた作品。
ビートルズとしての活動に嫌気がさし、個人的な活動に移行していたジョン、ジョージ。
なんとかビートルズとしてやっていきたいという希望を持っていたリンゴ。
そして、もう解散は避けられないと理解しながらも、ビートルズの最後を作り上げたかったポール。
4人はいずれも「これで最後」という意識を持ち、それぞれの持てる才能を発揮した楽曲を提供した。
『Let It Be』の録音では、終始ギスギスし、喧嘩がたえなかったが、この作品の録音は、和やかではないものの、淡々とそれぞれがそれぞれの役割を果たし、その結果、「サージェントペパーズ」や「ホワイトアルバム」を越える最高傑作と呼ばれる作品が出来上がった。

全体を通して、このアルバムを覆う雰囲気は冷たく、そこにはやはり当時のメンバーの関係が現れているように思える。
このアルバムを指し「生命力がない、死んだようなアルバム」と言ったジョン。
「(Come Togetherで)もうジョンとはうまくハモることが出来なくなっていた」と言ったポール。
そういった悲しさが雰囲気としてこのアルバム全体に重くのしかかっている。
しかし上手くハモれなかったとしても「Come Together」はとてつもなくカッコイイし、「Something」「Here Comes the Sun」はジョージがポール、ジョンの才能の前でも霞むこと無く、むしろこのアルバムで最も際立った名曲となっている。そして「You Never Give Me Your Money」から「The End」までの畳み掛けるようなメドレーは、走馬灯のようにビートルズの活動を思い起こさせ、涙が込み上げてくるほど切なく、しかし楽しくもある。
ビートルズ最後の作品として、センチメンタルな気持ちを捨てて、単純にビートルズの楽曲としてこれを聴こうとしても、どうしても僕にはできない。
これを最後に4人がスタジオに集まることは、ジョンとジョージの死によって永久になくなった。こんなことを考えながら聴いても仕方がないんだけど、どうしてもそういうことが頭をよぎってしまう。
そんなわけで、このアルバムは僕をとても落ち込ませるので、☆4つということになっています。
あと、初期や中期のころのように派手な曲や壮大な曲がないのも事実。そしてそういうところも冷たく暗い雰囲気を作りだしているひとつの要因ともいえるだろう。
最後が「The End」というタイトルもビートルズの終焉を示唆していて感慨深い。そしてそれでは終わらず、サプライズ的に始まる「Her Majesty」(レコードにはクレジットされていない)は皮肉たっぷりのビートルズらしいのと同時に、これから続いていくビートルズ神話を象徴するかのよう。事実上は解散し、二度と集まることのなかったビートルズだが、人々の心に永遠に残るビートルズというものを示唆しているように感じる。


【オススメ曲】

「Come Together」
ジョン作のロックナンバー。
軽快なロックというよりは、どこかくぐもったような印象の曲。この後のジョンのソロ曲へとつながっていく音だと思う。
ポールが言っているように、やはり、コーラスは中途半端な印象を与え、完成度は低く、往年のビートルズのようにはいっていない。

「Something」
ジョージの代表曲。
やはりジョージのバラードらしく、情緒的な歌詞とメロディが特徴。
濡れたようなギターの音は、切れのいいジョンのギターとはまた違った趣がある。

「Maxwell's Silver Hammer」
ポール作。
ポールの特徴である物語調の歌詞。軽快な音とハンマーの音なんかで明るい印象の曲だけど、内容はホラー。マックスウェル・エディスンという名前の医学生がジョウンという名前の化学実験が趣味のちょっと変わった女性を「映画を観に行かないか」と誘って、銀のトンカチで撲殺するという所からはじまり、続いて自分が授業をサボっていたことを咎めた教授を撲殺、警官に捕まり、裁判にかけられたマックスウェルは自分の事件の裁判長をも撲殺。連続殺人の歌になっている。
ポールは平気でこういうことをやるけど、僕はそういうところが好きです。

「Oh! Darling」
順当なロック、歌詞ともにジョン的だが、ポールの作。
やはりビートルズらしい「ギュウン、ギュン」というギターが聴ける。
レコーディングに手こずったポールは「昔ならこんなのあっという間にできたはずだ」とぼやき、ジョンは「俺に歌わせればもっといい曲になった」と言っている。

「Octopus's Garden」
リンゴ作。
作曲はジョージが多くを手伝っている。
このアルバムでも最も能天気な雰囲気の曲で、明るく楽しい。リンゴの性格、ビートルズの中での彼のスタンスが窺い知れる。
この頃には珍しく、メンバー全員がレコーディングに参加していることからも、リンゴの存在というのが当時のギスギスした人間関係の中で重要な役割を果たしていたことは分かる。
間奏中、海の中を表現した「ぷくぷくぷく…」という音はジョンがコップの水をストローで吹いて作った音。
余談だが、オアシスがライブで「Whatever」を演奏する際、ノエルがメインボーカルを務める時は曲の最後に「I'd like to be under the sea In an octopus' garden in the shade」と歌詞を入れて歌っていたことがある。

「Here Comes the Sun」
ジョージ。
僕がジョージの中で一番好きな曲。
録音に嫌気がさし、エリック・クラプトンの家に遊びに行った時、春の日差しを感じたとき、すらすらと頭に流れて来たらしい。
これからの季節にピッタリな美しい曲。

「You Never Give Me Your Money〜The End」
ここからがメドレー。
「You Never Give Me Your Money」はポールがビートルズが興したアップル社が財政破綻しつつあった状況を歌う切実な内容で重め。メロディ的にはそういうことは特には感じさせないけれど。
「Sun King」はジョンの作で、ほとんどインストゥのような曲だが、わずかに囁くように意味不明のことを歌っている。これはスペイン語らしい。
「Mean Mr. Mustard」もジョン。ホームレスのマスタードさんのお話。
「Polythene Pam」もジョンで、この話の主人公「Pam」はマスタードさんの妹という設定で「Mean Mr. Mustard」の続編。
「She Came in Through the Bathroom Window」はポール作。ポールの家が空き巣に入られた体験を元に書かれた。その空き巣は女性で、しかも風呂場の窓から侵入していたらしい。
「Golden Slumbers」もポール。もともとあった子守唄にポールが手を加えた。悲しくも盛り上がって行く曲調がメドレーの終焉を予感させる。
「Carry That Weight」もポール。「Golden Slumbers」からの盛り上がりが最高潮に達し、メドレーのクライマックスを迎える。メンバー全員がボーカルをとっている。
内容的には、解散後の自分たちが、一生ビートルズという荷を背負い続けなければならない、というポールの自分を含めたメンバー全員へのメッセージ。
「The End」もポール。事実上ビートルズ最後の曲。そしてビートルズからの最後のメッセージ。
「And in the end
 The love you take
 Is equal to the love you make」
「結局最後には
 あなた自身が与えた愛と
 同じだけの愛を、あなたは得ることになる。」

「Her Majesty」
ポール作。
ビートルズ公式発表曲中最も短いわずか23秒の曲。
もともとはメドレーに入れるために作られ、「Mean Mr. Mustard」と「Polythene Pam」の間に入れられる予定だった。この曲の最初の「ジャーン」という音は「Mean Mr. Mustard」の最後の一音で、「Polythene Pam」の最初の一音は、この曲にあった最後のギター・コードと同じ。
「Mean Mr. Mustard」と「Polythene Pam」はメドレーの中でも一度、音がきれ、不自然なつながり方をしているのはこのため。
その後ポールの判断でカットされ、メドレーには入らなかった。しかしなぜか、最後にくっつけられて残った。これは「ビートルズが録音したものは何でも残しておくこと」というジョージ・マーティンの指示があったためと言われ、それをきいたメンバーが面白がったため残ったようだ。
内容は女王陛下を口説き自分のものにする、という不遜なもの。「Her Majesty」というのは女王陛下を呼ぶときの婉曲表現。


『Let It Be』1970年
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1. Two Of Us ポール
2. Dig A Pony ジョン
3. Across The Universe ジョン
4. I Me Mine ジョージ
5. Dig It レノン・マッカートニー ジョージ リンゴ
6. Let It Be ポール
7. Maggie Mae (アレンジ)レノン・マッカートニー ジョージ リンゴ
8. I've Got A Feeling レノン・マッカートニー
9. One After 909 ジョン
10. The Long And Winding Road ポール
11. For You Blue ジョージ
12. Get Back ポール

【全体を通して】★★★★☆
1969年、バンド結成時の自分たちに戻ろう、つまり「ゲット・バック」というコンセプトの元に行われた「ゲットバック・セッション」の風景を追った同名ドキュメンタリー映画のサントラ盤としてリリースされた。アップルビルの屋上で行われたシークレットライブの音源を取り入れたあったり、ファーストアルバム以来となるスタジオライブ形式をとった録音方法からは、シンプルで初期ビートルズのようなロックが聴ける。他方、このアルバムでプロデューサー・フィルスペクターによる演出が、過度であるという批判が常に憑いて回ってもいる。
その最たるものが「The Long And Winding Road」で、もともとはアコースティック作品だったものを、フィルがオーケストラを入れ、壮大に仕上げている。ポールはこれに対し、曲を台無しにされたと憤慨していて、自身のライブでは必ずアコースティックバージョンで行う。
しかしジョンとジョージは、バンド解散寸前の散漫なセッション録音集を一作品として短期間のうちにまとめ上げた手腕を評価していて、その後の自分たちのソロアルバムにもプロデューサーとして迎えている。
ちなみに2003年、フィルは自宅で女優を銃殺し逮捕されている。

そんなフィルの持ち味であるオーバーダビングの手法によってできたこの作品は賛否両論あったため、2003年、フィルの影響を消し、『Let It Be』をマスターテープからリミックスし、当初計画されていた形で『Let It Be... Naked』として再リリースされた。
僕個人的には聞き慣れた『Let It Be』のほうが好きで、「The Long And Winding Road」にしてもフィルプロデュースの壮大な感じのが好き。曲の前後にシークレットライブのときのメンバーの会話が入れられてある編集なんかも好きなのでこの『Let It Be』を推します。

この当時のメンバーの状態はとてもヒドく、その様子は映画「Let It Be」でも窺うことが出来る。
例えば、ジョージの「I Me Mine」は、ビートルズ内で独善的、支配的になっていくポールへの当てつけのような曲で、この曲のレコーディング中もギタープレイを巡ってポールとジョージは口論し、決定的に対立してしまう。また、ジョンが連れて来た「部外者」ヨーコに対し、ポールは苦々しく思っていて、ジョンとポールの間もギクシャクして行く。
そんなトゲトゲしい関係は作品の雰囲気にも現れているようで、サウンドや手法はたしかにコンセプト通り原点に立ち返ろうとしているが、初期の頃のような無邪気な楽しさは無いように思える。

【オススメ曲】
「Two Of Us」
ポール。
最初に
「I dig a pigmy by Charles Hawtrey on the Deaf Aids.
Phase one in which Doris gets her oats」
とナレーションが入る。対訳によれば、
「聾者協会のチャールズ・ホールトリーの"I Dig A Pygmy"です!
(笑い)場面1:ドリスはカラス麦を手に入れます」
ということですが、意味はよく分かりません。
そして分かる意味もない。よくあるジョン一流のジョーク。
聾者協会、ということで障害者をよくネタにするジョン(話のネタにするのは決して差別ではなく、見て見ぬ振りをするほうがよっぽど差別だ、というのがジョンの解釈)らしいジョークだと受け取っとけばいいと思う。
詳しくは教えて!gooにこの部分のやりとりがあります。

曲調はカントリーよりで、少し悲しく、歌詞も

「僕と君の思い出は
前にずっと伸びる道よりも長い

僕たち二人合羽を羽織り
太陽の下に佇む
僕と君、紙を追いかけて
何処にも辿り着かない
僕たちは帰り道
僕たちは帰り道
帰るんだ」

と、なんだかビートルズの終焉を感じさせる。
ちなみに最後の口笛はジョン。

「Dig A Pony」
ジョンによるロックンロールナンバー。
ストレートに、ヨーコと出会った歓び、ヨーコへの愛を歌っている。
ブルースぽい曲調も特徴。
「Because」
のところのかすれた感じのリードとコーラスが、ライブ感あっていいなあ、と思います。

「Across The Universe」
ジョンによる大作。
67年頃にはすでに完成していたが、ジョン自身、なかなか納得できるテイクが出来ず、発表されずにいた。最終的に、ジョンが納得できたテイクはなかったと言われ、現在まで、多くのヴァージョンが発表されている。
歌詞はインド哲学に影響を受け、さらに松尾芭蕉にも影響を受けていたとも言われていて、東洋的な深い世界観が広がる。
「Jai Guru Deva Om…」
と繰り返し歌われるのはマントラで、
Jai(ジャイ)とはサンスクリット語で「〜を称える」「〜に感謝を捧げる」
Guru(グル)とはサンスクリット語で「(ヒンドゥー教の)導師。
De Va(デーヴァ)とはビートルズが傾倒していたインドの導師マハリシ・マヘシ・ヨギの導師名が「Dev」であり、また、マハリシの師もまた「Dev」と呼ばれている。ジョンは「アクロス・ザ・ユニバース」の歌詞の中で特定の個人名を使用するのを避け、「a」を付け加えて「Deva」とした。
Om(オム)とはすべての根源にある聖なる音であり、ヒンドゥー教で最も短いマントラの言葉。常に祈りの前または後に用いられ、「ォオームー…」と長く伸ばして唱える。
ここから、「我らが導師、神を称えよ」というような意味になる。

さてお分かりのように僕のハンドルネームの「jai-guru-deva」はここからとられてます。余談ですが。

多くのビートルズの作品が作詞に重きを置かれているが、この作品はその最たるものとも言え、ジョンは「本当に優れた歌というのはメロディがなくても歌詞だけでその価値を見いだせる」とまで言っている。

では、歌詞を載せておきます。

Words are flowing out like endless rain into a paper cup,
They slither while they pass, they slip away across the universe
Pools of sorrow, waves of joy are drifting through my open mind,
Possessing and caressing me.
Jai guru de va om

Nothing's gonna change my world,
Nothing's gonna change my world

Images of broken light which dance before me like a million eyes,
That call me on and on across the universe,
Thoughts meander like a restless wind inside a letter box they Tumble blindly as they make their way Across the universe
Jai guru de va om

Nothing's gonna change my world,
Nothing's gonna change my world

Sounds of laughter shades of earth are ringing
Through my open views inviting and inciting me
Limitless undying love which shines around me like a million suns, it calls me on and on Across the universe
Jai guru de va om

Nothing's gonna change my world,
Nothing's gonna change my world

降りやむことのない雨の中に置かれたコップの中の水のように 言葉があふれだしてゆく
それは目の前を通りすぎ 銀河をすりぬけてゆく
私の悲しみの心にさざ波をたてて
私にとりつき私を包みこむ
Jai guru de va om

何事も私の世界を変えることはできない
誰にも私の世界は変えられない

目の前で踊る百万の目のような壊れた光のダンス、それは私を呼び宇宙を渡ってゆく
しかしそれは郵便箱に吹きこむ落ち着きのない風のように
自分の道を盲目的にさまよい世界のかなたへと向かう
Jai guru de va om

何事も私の世界を変えることはできない
誰にも変えられない

大地の影で笑い声が響き渡り
耳を駆り立て、私を誘う
限りのない不滅の愛が私の周りで何百万個の太陽のように輝き 世界のかなたから私を呼び続ける
Jai guru de va om

何事も私の世界を変えることはできない
誰にも変えられない



さてこの曲はつい先月、NASAの設立50周年の記念として、北極星に向けて発信されました。

「Dig It」
ビートルズ最初で最後の、メンバー全員のクレジットが入った曲。
ボブ・ディランの名曲「Like A Rolling Stone」と何度か叫び、「Like the FBI」「CIA」「BBC」といった組織名が連呼される。そしてBBキング、ドリス・デイ(歌手)、マット・バズビー(マンチェスタ・ユナイテッドの監督・当時)といった著名人の名前の後、「Dig It!(さあ、やれ!)」と連呼するという内容。
最後にジョンが赤ちゃんじみた声で
『ジョージ・ウッドの「キャン・ユー・ディグ・イット?」でした。次は『ほら、天使がやってきた』というやつをやります』
と紹介し、次の「Let It Be」につづく。

「Let It Be」
ポール。
ビートルズがバラバラになって行くのを悲観していたポールの前に、亡母メアリーが現れ、「あるがままにまかせなさい」とつぶやいた、という体験にインスピレーションを受け、制作された。
その部分はそのまま

When I find myself in times of trouble
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom
Let it be

というところや

For though they may be parted there is
still a chance that they will see
There will be an answer
Let it be

というところで使われている。

ポールのピアノもさることながら、この曲は、間奏のギターソロが聴き所だが、アルバムバージョンとシングルバージョンとで大きく違う。
アルバムバージョンはフィルスペクターによるプロデュースで、リードギターはジョンによるもの。
シングルバージョンはジョージ・マーティンによるプロデュースで、リードギターはジョージ。

「Maggie Mae」
ビートルズの故郷リバプールに伝わる、トラディショナル・ソング。アレンジとしてメンバー全員の名前を載せている。
内容は小汚い売春婦に人目惚れした水夫の話。
ジョンは、キツいリバプール訛りでこの歌を歌っている(巻き舌で、舌足らずのように聴こえるのがそう)。
短い歌ながら、僕はこの歌好きです。

「I've Got A Feeling」
ジョンとポールの合作。
冒頭部分からのテーマ部分がポール。「Everybody had a hard year」からがジョン。
二人の最後の共作。
ポールの声は野太く、ジョンの声は澄んで聴こえる。ジョンの声がソロへと続く声質に変化していることが分かる。
非常にカッコイイ作品。

「One After 909」
ジョン。
実は1960年には完成していた曲で、シングル「From Me To You」に入れられる予定だったが没になり、10年を経てようやく日の目を見た作品。
たしかに50年代のロックの正統をいくような正にジョン好みの作品だが、やっぱり粗=初期の頃のビートルズが歌っているのとこのころのビートルズが歌うのでは全然雰囲気が違うんだろうなあ、と思う。僕は、62年頃の荒削りだけど躍動感に溢れるビートルズによる「One After 909」を聴いてみたかった。

「For You Blue」
ジョージ。
アコギによる、フォークブルースに近い作り。
曲の最初に実はジョージが小声で
「Queen says no to pot-smoking FBI members」
と喋っている(ボリュームをいっぱいに上げれば聴こえる)。
こういうかわいい曲、好きなんだな、僕は。

「Get Back」
ポール。曲のクレジットは「ザ・ビートルズ・ウィズ・ビリー・プレストン」となっており、キーボード奏者のビリー・プレストンがフィーチャーされている。ビリーはこの頃、しばしばビートルズのセッションに参加していて「五人目のビートル」とも呼ばれている。
2006年に死去し、その名を覚えている人もあるかも知れない。
この曲の最初にジョンが

「Sweet Loretta Fart, she thought she was a cleaner, but she was a frying pan.…」
「いとしのロレッタ・ファート(=屁)。彼女は自分を掃除機だと思っていたけど、実はフライパンだったのさ」

とまたわけの分からないことを言っているが、これは

「Sweet Loretta Martin thought she was a woman, but she was another man.…」
「かわいいロレッタ・マーティンは自分を女だと思っていたけど、実は男だったのさ」

という二番の歌詞のパロエディ。

また、曲の最後にもジョンは

「I'd like to say thank you on behalf of the group and ourselves, I hope we passed the audition.…」
「バンドを代表して皆様にお礼申し上げます。オーディションに受かることを祈っています」

とジョークを言っている。

こういう所を全てカットしてある「Naked」よりもやっぱり僕はこっちのアルバムのが好き。



そんなこんなでレヴューしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
僕は音楽には疎いものですから、音楽的というよりも、それぞれの曲にまつわるビートルズの小ネタみたいになってしまいましたが。
また、僕が文学部、ということで意図的に歌詞を重点を置いてみてみました。
洋楽と言えど、メッセージ性の強いビートルズにおいて歌詞は超重要だと思うので、聴く際は是非歌詞にも気を配ってみて下さいね。

ビートルズレヴューは次の投稿で、その他のアルバムを取り上げて最後にしたいと思います。それでは。
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by jai-guru-deva | 2008-03-14 12:32 | 今日知る音楽